〜50代からでも間に合う!賢い老後資金の作り方〜
私自身が、それはもう真剣に「お金」について向き合ったのが、何を隠そう40代半ば。もちろんもともとが裕福でも高級取りでも無かったですが、浪費ぐせがあったわけでもないので、それなりには暮らしてこれました。そんな私が43歳の時に「家を買う」と決めて、気に入る物件を探すまでに2年かかり、45歳で購入。そのことをきっかけに、全てのお金を見直し、今後のシュミレーションに勤しむようになりました。その中の一つには、いずれもらえるはずの「公的年金」もあります。年金だけではもはや老後が暮らせないのが現実ですが、その存在は老後資金の大きな柱!
しかし「いくらもらえるのか」「いつから受け取るべきか」「どう増やせるのか」など、意外と知らないことも多いのが実情。
私はファイナンシャルプランナーの資格取得の際に、勉強しながら思ったことは「知識格差がお金の格差を生む!」ということでした。行政は、いちいち「こうすればこういうお金がもらえますよ」とは教えてくれません。法的に受け取れるお金があったとしても、それは国民が自分で知って自分で取りに行くことをしないとならないのです。というこは、「知らなかった」というだけで損をするのは私たちなんですよね。「難しそうでわからない」、「自分には関係ない」、という風に受け取らず、損をせず、自分を守るために、お金に関する情報は自ら取りに行く姿勢を持つべきだと痛感しました。

「年金」も自分から情報を取りにいきましょう。ここでは、私たち世代が今からできる年金に対して出来ることをお伝えしたいと思います。
まずは自分の年金見込み額を把握する
年金対策は、現状を知らなければ始まりません。本当に大事なのはココです!
「ねんきん定期便」で確認
毎年届く「ねんきん定期便」には、これまでの加入記録と将来の受給見込み額が載っています。捨ててしまったり、開封もせずに引き出しの中、なんてことは絶対にせず、しっかり中身を確認しましょう。年金をもらう年齢よりも大分前に現実を知ることで、老後資金への準備の仕方違いますし、改善が必要な箇所などに手を打つことが出来ることもあります。いざ年金を受け取る年齢になった時にはこの修正が出来ないという可能性もあり、「もっと昔にしっかり見ておくんだった…」という後悔のお話は人生の先輩方からも聞きます。後悔しない未来のために、今から現実を注視しようと思います。
便利なのが「ねんきんネット」というアプリ。こちらを使えば、将来の受け取り年齢や働き方を変えた場合の受給額のシミュレーションが簡単に出来ます。早めに受取額の概算を知ることで、生活に足りない分をどう補うかの対策が取れることが強み。早めに意識しておくことをおすすめします。
繰り下げ受給で年金額を増やす
年金は原則65歳から受け取りますが、受給開始を遅らせると増額されます。
繰り下げのメリットと注意点
* 1か月遅らせるごとに0.7%増額
* 最大70歳まで繰り下げ可能(42%アップ)
いつから受給開始にするかの判断が難しいのは、受け取る前に亡くなった場合は損になる可能性もあるため、健康状態やライフプランを考慮して、何歳から受け取るかも策を練りたいところです。私の目論見としては、現役で働ける限りは仕事をしたいと思っているので、何年かでも後ろに下げて増額させたいと思っています。

※65歳の誕生日の前日になったら自動的に年金が支給されるわけではありません。年金を受給するには、年金の請求手続きが必要です。私は63歳になったら年金機構やその他、行政窓口で最新の年金事情について話を聞こうと思っています。手続きについても、「何歳何か月」の時点で行うのが得、とか細かくあるみたいですので、最新事情と擦り合わせることが必須です。63歳で前把握をして、64歳で直近情報として再度擦り合わせていく予定です。
任意加入で未納期間を埋める
60歳までに国民年金の納付期間が480か月(40年)に満たない場合、任意加入制度で不足分を埋められます。
満額に近づければ、老後の年金額を安定的に増やすことができます。
他にも、いろいろ出来る対策はありますが、いずれも年月が必要です。転職の狭間で国民年金を未納している期間があった、等、定年間際で知るよりも、今から「抜け」などがないか理解しておくことで、打つ手が出てくることもあります。年金ネットを見て、気になる部分があれば問い合わせをして状況を把握しておきましょう。
iDeCoで自分年金を積み立てる手も
公的年金に加えて、iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用するという手もあります。気をつけなければならないのは、あくまで投資なので元本を割る可能性もあるということ。でも少しでも増やしたいので、私の場合は、始めて10年ほどですが手堅いインデックス投資などを選び毎月着実に積み立て投資を行っています。ただ、既に50代後半とかでこれから始めるのであればNISA1本でも良いかもしれません。
iDeCoの魅力
* 掛金が全額所得控除(節税効果大)
* 運用益が非課税
* 60歳まで引き出せないため、確実に老後資金に回せる
年金生活を見据えた支出の見直し
もらえる年金額を増やすだけでなく、使うお金を減らすことも重要です。将来を見据えて、「我慢」ではなく、ストレスなく支出を抑えていく方法を模索中です。
固定費削減の具体例
* 不要な保険の解約・見直し
* 携帯料金プランの変更
*なんとなく続けているサブスクの見直しや解約
*今使っている日常使いの化粧品やサプリメント、日用品などの価格バランスを見直し

健康寿命を延ばすことも立派な年金対策
長く健康で働ければ、その分年金を繰り下げて増やす余裕ができます。また、医療費の負担も減らせるため、実質的な「節約」にもつながります。何は無くともまずは健康!健康でなければ体力も低下し、気力も引っ張られて低下します。加齢により、いろいろガタが出てくることは否めませんが、食事・運動・血圧管理などを行いながらよい状態を維持出来る習慣こそが、お金への対策にもなります。

インフレに備える
年金は物価にある程度連動しますが、急激なインフレ(物価が継続的に上昇してお金の価値が下がる状態)には追いつかないこともあります。
株式や金など、物価上昇に強い資産も一部取り入れておくとリスク分散になるかなと思い、私は株式(高配当株式のみ)をNISAの成長投資でやっています。
制度改正情報を常にチェック
年金制度は改正が多いため、情報のアップデートが欠かせません。今、このブログ記事を読んでいただいていても(2025年時点)、1年後、3年後、5年後、どうなっているかはわかりません。
特に受給開始年齢や税制優遇の変更は、将来の計画に大きく影響しますので、毎年1回は年金に対して振り返りの時間を持つようにしたいです。情報に置いて行かれてないかを確認するようにしましょう。

まとめ
50代の年金対策は、「増やす」「守る」「使い方を考える」の3本柱が大事。早く知ることで打つ手はあります!
今から準備を始めることで、老後の安心感は違ってくると思うのです。
まずは自分の年金額を把握し、小さな一歩から一緒に始めてみませんか?
