40代後半から50代、いわゆる“アラフィフ”世代の女性にとって、実はひそかに悩みのタネになりがちなのが「膀胱炎」。
「トイレが近い」「残尿感がある」「痛みがある」「何度も繰り返している」…そんな不快な症状に、いつの間にか日常が支配されてしまっている方も多いのではないでしょうか。
私もそんな一人です。一時期、クセになってしまい治ったかな?と思ってもまた繰り返し、いつもムズムズ感が取り切れず不快な思いをしていました。ひどい時には、何度もトイレに行くものの、もはや尿は出ず、代わりに血尿が出るという状態にまでなったこともありもはや恐怖!
病院に行き膀胱炎と診断されると抗生剤を処方されるのが常で、それを飲めばもちろん良くはなりますが、それ以来、「膀胱炎にならない体」にするために試行錯誤しています。
実はアラフィフ世代は、膀胱炎になりやすい理由がちゃんとあるのです。
この記事では、膀胱炎の原因から予防・対策までを、分かりやすくご紹介しつつ私の対策方法もお伝えしていこうと思います。
膀胱炎とは、尿道から膀胱に細菌が入り込み、炎症を起こす状態のこと。主な原因菌は大腸菌です。膀胱炎と聞くと、「若い女性に多いイメージ」を持つ方も多いかもしれません。確かに20代の頃は、無理なダイエットや冷え、生理中の免疫低下などが原因で膀胱炎になりやすい時期です。でも、実はアラフィフ以降も膀胱炎リスクは再燃するんです。
1. 女性ホルモン(エストロゲン)の減少
更年期を迎えると、エストロゲンの分泌が減少します。エストロゲンには、膣や尿道の粘膜を健康に保つ働きがあります。これが更年期を迎えて減少すると、粘膜が薄く・弱く・乾燥しやすくなり、細菌が侵入しやすくなるのです。それにより、炎症が起こりやすくなるというわけです。
2. 免疫力の低下
加齢とともに免疫力も下がっていくため、以前は問題なかった菌でも炎症を起こしやすくなります。
3. 加齢による膀胱機能の変化
尿を長時間ためづらくなったり、排尿後の残尿が増えると、そこに菌が繁殖しやすくなります。
4.水分の摂取不足
5.デスクワーク中心の生活
これらが重なると、細菌が膀胱内にとどまりやすくなり、炎症を起こしてしまうのです。
アラフィフになると、「これは老化?」と自己判断しやすくなり、症状を見過ごしてしまうことも。
こんな症状がある場合は、膀胱炎のサインかもしれません。
・トイレが近くなった(頻尿)
・排尿時にツーンとした痛みがある
・尿が濁っている・血が混じる
・残尿感がある
・下腹部が重い、痛い
・尿の臭いがきつい
これらが数日続いたり、悪化したりする場合は、病院を受診した方がいいかもしれません。
私は大抵内科に通っていました。血尿が出た時にはさすがにびっくりして泌尿器科に行ったこともありますが・・・
アラフィフ以降は、膀胱炎を「繰り返すようになる」人も少なくありません。これは、先ほどお伝えしたように、粘膜が弱くなり「細菌バリア機能」が低下していることが大きな原因なので、一度治っても、ちょっとしたことで再発しやすくなるのだそうです。
以下のような行動・習慣が、知らず知らずのうちに再発を招いているかも?
・忙しくて水分摂取が少ない
・トイレを我慢しがち
・冷えを放置
・きつめの下着やパンツをよく履く
・睡眠不足やストレスが多い
・抗菌力のある下着やナプキンで常時覆っている
大切なのは、「治す」だけでなく、「再発させない」ための生活改善です。
「水をたくさん飲めば治ると思って…」
「いつものことだから市販薬で様子見」
気持ちはわかりますが、繰り返す膀胱炎は要注意です。放っておくと、腎盂腎炎(じんうじんえん)という腎臓の炎症にまで進行することもあり、高熱や倦怠感、入院が必要になるケースもあります。また、年齢的に他の疾患との区別がつきにくくなることもあるため、「何かおかしいな」と思ったら、早めの受診が重要です。
1. 水分をしっかりとる
1日1.5〜2Lを目安に水分をとり、膀胱内の細菌を洗い流すことが大切です。コーヒーやお茶ではなく、できるだけ「常温の水」または「白湯」で。
2. トイレは我慢しない
膀胱に長く尿をためると、菌が増えやすくなります。外出先でも、「我慢しない」で積極的にトイレに行きましょう。
3. 下半身を冷やさない
冷えは血流を悪くし、免疫力も低下させます。とくにお腹・腰・足首は重点的に温めて。
4. 排尿後のケアに気をつける
排尿後は前から後ろへ(膣から肛門方向)拭くこと。菌を尿道に引き寄せない拭き方が基本です。
5. おりものやかゆみなど、膣まわりの変化に敏感に
更年期以降は「膣炎」や「萎縮性膣炎」も起こりやすく、これも膀胱炎のリスクに。違和感があれば婦人科へ。
6.過剰な洗浄や強い石鹸は避ける
過剰な洗浄は、粘膜のバリアを壊します。ぬるま湯で軽く流すだけでOK。
7.腸内環境を整える
便秘は膀胱を圧迫して排尿を妨げることも。食物繊維や乳酸菌を積極的に。
8.ストレスをためない
心身のバランスが乱れると、免疫もダウン。深呼吸、ゆる運動、好きな香りで緩めて。
9.サプリの力で再発予防
クランベリーに含まれる抗酸化物質やポリフェノールは、炎症を軽減する効果があるとされています。膀胱炎の予防に効果があるため、日ごろから何か対策をしておきたい人には良いと思います。私も飲んでいます。最初の数年は、クランジンプラスを飲んでいましたが、コスト的にちょっと高いかな、、と思い、今は健康応援団の方のクランベリーエキスサプリを試しています。もちろん、多角的に膀胱炎対策をしているので(何度もやっているので本当に嫌!!)これだけのせいでは無いと思いますが、サプリを飲んでいる方がなりにくくなっている気がします。
健康応援団 クランベリーエキス サプリメント アメリカ産クランベリー
・トイレが近い/我慢できない
・残尿感、排尿痛がある
・にごった尿、血尿が出る
・微熱が続く、腰が痛い
こうした症状が1つでもあるなら、早めに泌尿器科や内科、婦人科で相談を。抗生物質が必要な場合もあるため、自己判断は禁物です。
・朝いちの白湯習慣(膀胱洗浄に◎)
・下着は通気性の良いコットン素材に
・毎日の「膣まわり保湿」(デリケートゾーン用保湿アイテムを活用)私はこちらのオイルを使っています。LIVING-OIL DELICATE フェミニンオイル
・大豆製品を積極的に(女性ホルモン様作用があるイソフラボン)
最後に
膀胱炎は、命に関わるものではありませんが、日常の快適さを大きく左右するものです。誰でもなる可能性があり、アラフィフ世代では「体の変化」のサインともいえるもの。我慢せず、自分の体と丁寧に向き合いながら、予防と対策を続けていくことが、未来の自分を守ることにも繋がります。経験者でないと分かりませんが、膀胱炎は本当に不快で、生活の質を落とします。そして、そのことが心理的にもストレスになるという悪循環を招くもの。ちょっとした意識の積み重ねが、膀胱炎を遠ざけ、あなたの毎日をもっと心地よくしてくれるはず。一緒に取り組んでいきましょう!