「ひとり」のこれから。お金の現実、ちゃんと考えたことありますか?
40代、50代。
独身でこの年齢を迎えた私たちの頭をよぎるのは、やはり「これからのお金」のこと。
今は元気。でも、数年後、10年後、20年後は?
仕事、健康、住まい、介護、老後。
「定年したら、どうなるの?」
「年金って、本当にもらえるの?」
「このままで貯金、足りるのかな…」
そんな不安、感じますよね・・・。
でも、不安がってばかりいても心の安定には繋がらない!まずは現実に向き合って現状を把握するこから始めましょう。“知ること”は、人生を整える第一歩。気づいた日が一番若い日です!今からでも遅くなんてありません。
本記事では、アラフィフ女性が「安心して、自分らしく生きていくため」に必要な、
“押さえておくべきお金の基本知識”を、5つにまとめてお伝えします。
① 年金って、実際いくらもらえる?「見える化」する勇気を持とう
将来もらえる公的年金の額、きちんと把握していますか?
正直、今は年金そのものが不安視されていますが、国が決めた制度なので破綻することはないのでは、と言われています。ですが、物価高に押され、年金だけでの生活は既に破綻していますよね。将来心をざわつかせない為に、いろんな状況を見据えて今準備しておくに越したことはありません。
当然ですが、年金額は人それぞれ違います。巷の平均●●円、という情報を鵜呑みにすることは危険です。これまでの働いてきた状況、納めた年金額、今後の予測も踏まえての、将来受給出来るであろう年金額を知る方法があります。アラフィフだからこそ、この金額の確認はしておくべきです。
〈チェックしておきたいツール〉
- 【ねんきんネット】:自分の将来の年金額をシミュレーションできる国の公式サイト
- 【年金定期便】:毎年届くハガキを取っておいて、今の見込み額を確認
私は、ねんきんネットのアプリをスマホに入れて、年に1回は年金額を確認します。年金は原則65歳から受給出来ますが、少しでも繰り下げ受給した方が、もらえる額が多くなります。繰り下げの年齢毎に、受給額が幾らになるかもシュミーションで見れます。実際、何歳で受給するかを今後どう調整していくかが難しいのですが・・・(60歳から受給する繰り上げ受給もありますが、受給額が減ります。なので、現時点では選択肢に入れていません。)
その時の自分の財政状況、まだ現役で働いて収入を得ているか、健康問題は?などいろいろなことを掛け合わせて考えないといけません。人生100年時代と言われ、長生き想定だとなるべく額が大きい状態で受給していきたい、と思いますが、人間いつ亡くなるかも知れません。せっせと納めてきた年金を受給せずに終わるのも悔しいところ。私もいつから受給するかはまだはっきり決めていません。
ただ、少しでも繰り下げをするのであれば、それでも暮らしていける財政状況を整えておかないと、繰り下げという選択肢を持てなくなるということになります。
将来の受給額を増やすためにできることもあるので検討してみてください。
〈今からでも間に合う年金対策〉
- 「iDeCo(イデコ)」:個人型年金。節税しながら積み立て可能。50代でも加入できる
※iDeCoのメリット・デメリット
【メリット】
・効率よく資産形成が出来る |ただし、投資の運用なので損することもある。利益が出れば非課税という点が◎。
・節税メリットがある |拠出する金額が、全額所得控除の対象になる。また運用した資金を受け取る時にも退職所得控除や公的年金等控除の対象になる。
・老後に向けた準備が出来る |一定額を積み立てていく制度であり、また引き出しは原則60歳以降からのため、将来に備えた資産形成に向いている
【デメリット】
・原則60歳まで引き出す事ができない |iDeCoに回す余剰資金がないのに、無理にここに充ててしまうと、いざという時に使用出来るお金が手元に無いという事態に!本来は60歳までしっかり運用し続けて少しでも自分年金を増やすためのものですが、不安な人はNISAでの運用に全力を向ける方が安心かもしれません。NISAの場合は、引き出せます。が、ちょいちょい引き出すと将来への自分資産を作る目的から外れてしまうので要注意!
・運用商品を選ぶ自信がない |私がお金の勉強に目覚める前は、証券会社も選んだ運用商品もダメダメでした(笑)。なので、途中でSBI証券に切り替えました。お金に詳しい先輩方がこぞってSBIか楽天証券、と言っている意味がいろいろ分かってきたときに引っ越しました。私は楽天生活圏の人では無かったので(楽天ポイントが効率よく貯められる)SBIにしました。これからはじめる人は、どちらかを選んでおけば問題無いと思います。共に手数料0円ですし、投資信託の取扱数も多いです。私は、SBI・全世界式インデックスファンド、eMAXIS Slim 米国株式の2種だけ選んで運用しています。(この2種は多くのお金上級者の方々もセレクトしている王道商品です。もちろん投資なので絶対はありません。投資は自分の責任で!)
見ないふりをするのではなく、「自分は将来いくらもらえるか」を“見える化”することで、漠然とした不安が現実的な対策に変わります。やみくもに不安がるのではなく、年金で●●円位受給出来そうだから、65歳以降もなるべく仕事を続けて●●円位は稼げるように対策を取ろう、等、具体的な対策が取れるところが現実を見るメリットですよね。
② 「貯金だけ」では足りない時代。老後資金に“育てるお金”を
いくら貯めれば安心できるの?という問いの答えは人それぞれですが、
よく耳にするのは「2,000万円」という数字・・・
でも、今からそんなに貯められない…と思いますよね。
そこで必要なのが、「増やす」視点です。正直、普通に銀行貯金しているだけではほぼその額のままですが、上手に運用することで、元手のお金がお金を生んでくれる可能性が出てくるわけですから使わないのは勿体ないです。私もNISAやiDeCoで、元手よりも資産額を増やしてもらっています。しみじみやっていて良かったと思っています。10年後に必ず差がついてきます。気になったら是非スタートしてみてください。
おすすめは、“育てるお金”の始め方。
初心者でも始めやすく、リスクが低めなのが以下の2つです。
- つみたてNISA:少額からつみたてOK。国が推奨する長期・分散型の投資方法
- iDeCo:老後資金の形成に特化。節税メリットも大きい
50代からでも決して遅くはありません。
積立投資は時間を味方につける方法ですが、「今から」が一番若い日です。
また、定期預金や保険に偏りすぎていないか、自分のお金の“バランス”も見直してみましょう。
③ 住まいと保険。人生最大の固定費は“見直すだけで得”
毎月出ていくお金の中で大きいのが、「家賃・住宅ローン」「保険料」。
これらは、長い目で見ると何百万円という差になります。
たとえば:
- 今の家、老後まで住める?バリアフリーは?更新料は?
- 月1万円の医療保険、20年で240万円。果たして本当に必要?
「将来の安心のため」と思っていたものが、今の生活を圧迫していることもあります。
〈見直しポイント〉
- 無駄な特約がついた保険を外す(医療・がん保険の過剰保障)
- 共済やネット保険など、コスパ重視に乗り換える
- 住宅にかかる固定費をシミュレーションし、ライフステージに合った選択を検討する
保険はこれまでに何度か見直してきましたが、昔に入ったものは、保険を保険として見ていなくて、なんなら将来への貯金としての考え方で選んでいました。似たようなものに2つ入っていたりして・・・。途中解約すると損切りになるものがほとんどですが、満期が近かったものはとりあえず払い切り、あとは複利で少しでも増やそうと判断。もう1つのものは、まだ先々12年ほど契約があったので、いろいろ計算した挙句に損切りで解約し、NISAの運用に回しました。そこから3年位で損した分は取り戻せたので、あとはプラスにしてければ終わり良ければ!ということになります。面倒ではありますが、こういう見直しがお金問題には必要なんですよね。私も日々勉強中です。ただ、クセになると、見直しも苦にはならずむしろ楽しくなってくる域に入ります!1年に1回は見直ししてみることをおすすめします。

“持ち家 vs 賃貸論争”もありますが、正解は人それぞれ。私は「自分の家が欲しい」という気持ちと「中古だけど、価格も条件もドンピシャ」なものに3年位かけて出会えたので購入しました。これは本当に人ぞれぞれ。購入した途端に、負債を抱えることになることも事実です。家賃を払い続けるより、自分の資産になる!という見方も出来る反面、誰かに貸して利益を生むものではないので、負債と見ることも出来ます。どちらで見るかはその人の心の満足度次第になりますね。将来どこで、どう暮らしたいか。自分の心と相談して、“身の丈に合った安心”を見つけましょう。
④ ひとりで迎える老後に備えて。簡単な「もしも対策」始めてますか?
ちょっと言いづらい話ですが…
突然の病気や事故、介護状態になったとき、頼れる人がそばにいないと困るのが「お金と手続き」の問題です。自由を謳歌しながら、周りに迷惑をかけずに生きたい!だからこそ、「ひとりの老後」を迎える前に、最低限の備えをしておきましょう。
〈おすすめの備え〉
①エンディングノート:財産、連絡先、希望などをまとめておくノート
②自分の通帳・契約の整理:金融機関、保険、ID・パスワードの一覧
③緊急時に連絡できる人のリストアップと“ひとことの共有”
「誰かに迷惑をかけたくない」と思うなら、備えることでむしろ周囲への愛情になります。特に、②は早い内にやっておくと今の自分にとっても大変便利です。今の世の中、何においてもIDやパスワードが必要です。どれもこれも同じパスワードだと安全性に欠けるのであれこれ違うものをつけると、分からなくなってしまいませんか?なので、私は腰を据えて、全てを一度整理しました。これで、分からなくなってもその資料を見れば一目瞭然となりストレスが減ります。(これはこれで、誰かに見られたりしないようにきちんと保管しないとダメですが)
⑤ “豊かさ”はお金の多さではなく、自分らしさで決まる
お金の知識を身につけていくと、最終的には「お金の量」ではなく、「自分にとって心地よい使い方」にたどり着くと思います。大事なのは自分軸。
たとえば:
- 誰かと比べてブランド物を持つより、「私らしく似合う服を選ぶ」
- 高級エステではなく、「毎日のお風呂タイムを大切にする」
- 旅行は派手じゃなくても、「静かに美しい風景に触れること」に癒される
「少なくても、満たされる暮らし」こそが、これからの時代の“賢い豊かさ”。
アラフィフはまだまだ、人生の途中。
今から知識を味方につけて、心とお金の両方が豊かになる人生を、自分の手でデザインしていきましょう。
最後に
老後に向けての備えは、決して「不安に押しつぶされる準備」ではありません。
むしろ、「未来を明るく生きるための、自分へのエール」だと思います。
今日知ったことを、今日ひとつだけ深堀してみたり、実行に移してみてください。
その小さな一歩が、10年後のあなたを、今よりもっと安心で笑顔にしてくれるはずです。一緒に頑張りましょう!