「老後資金2000万円問題」なんて聞くと、
「いやいや、それどころかボーナスも微々たるもので、退職金制度すらないんですけど?」とツッコミたくなるアラフィフ、それは私です。
経済本や雑誌を見ると、割と「退職金あり」の状態で話がされていることが多くて、その度に「無い場合は?論外なんでしょうか?」と疎外感を感じることがあります。
年々、労働環境や雇用制度は変化し、かつての「定年後は退職金+年金で悠々自適」なんてモデルはもはや幻想ではないでしょうか?
私たちアラフィフ世代は、「老後=まだまだ働く時代」と言っても過言ではありません。では、ボーナスが期待できず、退職金も見込めない人間はどうすればいいのか?
現実にしっかり目を向けたうえで、等身大の老後戦略を立てていきましょう。
ボーナスが少ない。退職金がない。確かにそれは不安要素ですが、「だから何もできない」と思い込むのはもったいないです。
私たちにはまだ、「働ける時間」「学び直せる柔軟さ」「地道に積み重ねる力」があります。大切なのは、“持ってないもの”に意識を取られすぎず、自分軸で策を練ること!
① 小さくても「自分年金」を育てる
iDeCo、NISAにチャレンジする!
ポイントは「毎月、自動で積み立てる仕組みを作ること」。
金額よりも「仕組み化」することの方が未来を左右します。
② 体と心をメンテナンスして「働ける土台」をつくる
老後も「完全リタイア」ではなく、「少し働く」ことが前提になりつつある今、健康でいることは最高の資産です。
この健康は、「体」だけでなく「心」もです。昔から、体と心は繋がっていると言われますが、年を重ねるほど身をもって実感するようになりました。体調が良い時は心も軽く、体調を崩すと心もぐったりするのを感じます。両方のバランスを上手く調節することが大事!そして、健康は美しさにも繋がるので本当に大きな財産です。
健康は“自分をメンテナンスするための投資”と考えて、「土台」を整えていきましょう。
③ 老後の暮らし方をシミュレーションする
必要なのは、漠然とした不安ではなく「現実的な見積もり」。
・月いくらで生活したい?
・どこに住みたい?
・持ち家か賃貸か?
自分なりの「老後の暮らし方」を描くことで、何歳位でこの位の金額があれば・・・というように今すべき行動が明確になります。
④ 「小さな収入源」を持つ
本業のほかに、自分の好きや得意を活かして小さな収入源を作れれば、安心材料になります。これは今すぐに形にならなくても、「見つける」「探す」「試してみる」などを早くからやっておいて、徐々に「お金」になっていけば良いと思うのです。世の中そんなに甘くはないので、すぐに「形」になる人は一握り。でも挑戦や失敗をちょこちょこ繰り返していく内に数年後には「形」になるかもしれませんよ。やってみない人にはこのチャンスは訪れないので、まずやってみることから始めましょう。
ブログ、イラスト、ハンドメイド、ライティング、資格を活かした副業…。などなど。月に数千円でも、積み重なれば立派な“ゆる資産”です。
⑤ 固定費を見直す
年齢を重ねると、見直していない支出が意外と多いもの。この作業は本当に面倒と思ってしまうものなのですが、年に1回全体的にお金に絡むあれこれを棚卸しする習慣を決めると年々余計なものがそぎ落とされて、この作業も苦痛ではなくなってきます。
私は年末年始に必ず1日この作業をする日を決めて、新年に向けて動き出す、という形が取れるようになりました。一番最初にこの作業をやり出した時が一番大変でした。なんせ、把握出来ていないことが多く、パスワードの整理から大事な契約書の読み直しやファイリングから入ったので。初年度は休みの度に、少しずつやって1か月~2か月がかりだったと思います・・・。
・使っていないサブスク
・保険の内容
・スマホ代や通信費
・定期購入しているもの
地味ですが、ここを整えると、将来のゆとりに繋がります。この先収入が減っても、固定費の金額は変わらないのでこのあたりをコンパクトに納めておく作業は大事です。
周りを見ると、資産報告を堂々とする人や、「早期リタイアしました!」という話に焦ることもあります。
でも、それはあくまで“その人の背景と環境があっての話”。
アラフィフの私たちは、「今からでも間に合うこと」に目を向けて、「地に足のついた老後戦略」を立てていきましょう!
最後に
”コツコツ”は裏切らない。未来の自分を楽にするのは、「今の自分」です。
華やかな資産形成術や爆益話に振り回されないように、「自分軸」のお金目線を持ちたいですよね。
大事なのは、「自分サイズで、地味でも確実に未来に備えること」。
ボーナスが少なくても、退職金がなくても、
“戦略”を持てば老後は「暗い」ものではなく、もっと柔らかく、明るい絵を描けると信じています。
未来を作るのは、今日の小さな選択と積み重ね。
アラフィフから始める「ゆるくて強い老後戦略」、一緒に進めていきましょう。