SNSやブログで目にするのは、成功した人たちのキラキラした瞬間ばかり。誰かのダイエット成功話、投資での大勝ち、美容法での劇的ビフォーアフター……見ていると、「自分も努力してるのに全然程遠い・・・」などと焦ってしまいませんか？
でも、その成功例が誰にでも当てはまるとは限らない。むしろ、「美味しい部分だけ真似する」くらいの軽やかなスタンスでいい。と思うようになりました。
SNSやネットで見かける成功例は、あくまでその人の人生の一部。
• ダイエットのビフォーアフターが載っていても、その裏には試行錯誤やリバウンドもあるかもしれません。
• 投資で大きな利益を出した話も、損失については触れられていないことが多いです。
これらは、ある意味で「編集された結果」です。どうしても、こうした情報の“輝く部分”だけを見てしまいがちですが、その裏にある努力や苦労に気付けると、「あの人と自分は違うんだ」と当然のことに気が付けます。実際自分もインスタに載せるのは、旅行先、外食、コンサートなど、楽しいことがあった時の備忘録的扱いですしね。
人の成功例から学べるヒントはたくさんありますが、丸ごと取り入れる必要はありません。自分に合う部分だけを取り入れて、無理なく実践出来て、本当に自分のものとして続けられる何かを見つけるためのツールと思えば有難い存在です。
1. 「自分の生活に合うか」を考える
たとえば、人気のスキンケア。価格や手間が自分にとって現実的かどうかが大事。スキンケアは毎日続けてこそ効果が出るものです。「高すぎて続けられない」と思うなら、似た成分のプチプラアイテムを探すのもアリだと思います。今は本当に化粧品が優秀。ドラコスでもレベルが高いものが多いんです。高い化粧品をチビッて使うよりも、お手頃のものを惜しみなく肌に投入し、しっかり毎日ケアする方が効果は出ます。
お金で言えば、投資。いろいろやった方がいいのは分かってるけど、元手になるお金が無いし・・、投資が出来る経済状態でいいよね、とか、いろいろ薄暗い気持ちが湧きやすいのお金問題。でもそれは当然ですよね。人の数だけ経済状態は違います。親の経済力の恩恵がある人もいれば、自立して頑張ってる人、給与形態の良い会社に勤めているのかそうではないのか、これまでの人生でしっかり貯蓄をしてきているのか、宵越しの金は持たねえ！の勢いで使いまくってきているのか・・・もう本当にそれぞれです。だから、他人の状況と比較するのは無意味。「今の自分」から始めることが重要です。前を行くお金成功者の例をかいつまんで自分のお金力を少しずつ身につけていきましょう！
2. 時間やコストを考慮する
フィットネスの成功例を見て、「私も毎日ジムに通わなきゃ！」と思っていませんか？かくいう私も若い頃からジムに入会しては、仕事にかこつけて行ってないのに月会費だけカード引き落とし・・なんてことをやってきました。きちんと通える人、苦にならない人はジムやスタジオへの入会は良いと思います。会費のモトを取れる人ですね。私は運動したい気持ちは高いし、運動で体形維持を図りたい、だってそれが一番コスパも良いし体にも良いし、ということで自分にとっての最適解をずーっと模索してジプシー状態でした。ですが、今は部屋の中で毎日出来る動画でのゆるいエアロビに一旦落ち着いてます。毎日30分、仕事がある平日にも週末にもとにかく毎日。嬉しいのは、これが苦ではなく、なんとなく「やりたい」と思えるものに出会えたことです。そうなると継続は割と簡単で「やらないとなんとなく体も心もすっきりしない」いわば毎日の入浴のようなレベルになります。
自分にとって実現可能な範囲で、まずは週1回のウォーキングから始めても十分だと思いますし、そういうものを探していれば、回り道はすれどもいつかぴったりなものが見つかるはず。いろいろ体が変わってくる50歳頃までに何か見つけておくと、今後の人生の強い味方になると思います。
3. 真似してみて違ったらやめる
真似してみて、「これは合わないな」と思ったら、遠慮なくやめましょう。それは失敗ではなく、あなたに合った方法を探すためのステップです。水泳、ゴルフ、ジョギング、ヨガ、ピラティス、フラダンス、などなど私もいろいろ手をつけてきています（汗）性格的に自分で経験してみないと納得できないタイプのため、興味の幅も広いし、何かを始める時のフットワークも軽い方。でも、自分にとっての「本当」でない場合飽きて止めるのも早い。。性格だから仕方ないですが、入会金やら会費やら、幾ら飛んでいったかな、と思うと・・、まあこれも勉強代として、今は逆に一切コストのかからない方法で継続出来ることを見つけられたので懐にも心理的にもコスパの良さで満足出来ています。後は目標体重に近寄れれば言うことなしです。
お金に関しても、若い頃はあればあるだけ使ってしまっていました。洋服も好きだし、コスメも好き、あれこれやりたいことも多かったので、全然足りない・・・でも、給与の中でのやりくりは（借金はしない！とこれだけは決めていた）していたものの、貯金まで手が回りませんでした。恥ずかしながら、本気でお金に向き合ったのは、大きな買い物「家」を買うということを決めてからです。それが45歳の時。そこからとにかくお金の勉強をしました。この話はまた別の記事で書かせていただきますね。とにかく、いろんな本を読んだ中で、実際に自分が出来たこと。マネーフォワードでの「家計簿」付け、黄色いブタの貯金箱を用意して（何でも良いのですがモチベのため）500円玉貯金、毎月3000円の積立貯金でした。その他のごもっともなお金作りの策は当時の私にはまだ程遠く・・・でも、毎年自分のお金対策はＳＴＥＰ ＵＰしていると思います。まずは身の丈に合う「やれること」を見つけるのが最強の策だと思います。
成功例を見て焦る気持ちは誰にでもありますが、他人と比較することで自分の価値を見失わないようにしたいです。特に、仕事やプライベートがあまり上手くいっていない時に見るＳＮＳのキラキラ情報は危険。大切なのは、**「自分にとって何が心地よいか」**を常に基準にすることです。
• 他人の成功は参考にするだけ。自分のペースで進めばOK。
• 完璧を目指すより、続けられる方法を探す。
• 自分にしかない「良さ」も大事にする。
最後に
成功例は、見るだけでもモチベーションアップにつながります。ただし、それをそのまま自分に押し付けるのではなく、「良い部分だけいただく」気軽さを持つことがポイントでだと思っています。私たちは私たちそれぞれのペースで十分素敵なはず！
人は人、自分は自分。子供の頃からよく聞かされてきた、昔からあるこの言葉。半世紀生きてきて思うのは、この言葉がしっかり自分の中に根付いている人は「強い」ということ。焦らず、少しずつ前に進めば、それが成功例になる日が必ず来る、私もそう信じています。
