「貯金ができないのは自分がだらしないから・・・」と焦りや劣等感を覚えることってありませんか?。以前の私は確かにお金への意識や管理が甘かったので、自己責任の部分も多大にあると自覚と反省はしています。でも、今になって思うのは、貯金が出来なかったのは、決して努力不足だけが原因じゃないと思うんですよね(周りのせいにして自分に甘くするというのとは違いますヨ)。実際、現代社会の構造や環境が影響していることも多いはずなんです。不満を言ってもなーんの解決にもならないので、なぜ「貯められない」のかを冷静に見つめ直し、無理なくお金を増やしていく方法や知識を増やすことが最大の武器になるはず、と思うに至りました。
1. 物価や生活費の上昇が追い打ちをかける
ここ数年、物価の上昇が続いています。食料品、エネルギー、家賃など、生活に必要な出費が増えている中で、収入が同じままでは貯金が難しいのも当然です。私も一応管理職ではありますが、小さい会社なので昇進しようが給与はほぼ上がらず、ボーナスも無しに近い感じなので、仕事自体は大好きなのですが、お金が比例しない部分においては空しくなる時も多々あります。
これは、個人の努力でどうにかできる問題ではありません。お金の勉強をしていく中で、みなさんが口をそろえて言っているのは、大幅に出費を変えていくには、まず「固定費の見直しがポイント」ということ。私も早速実践しました。たとえば、携帯料金プラン、保険、毎月の美容代など削るわけにはいかないけど、なるべく価格を抑えて継続する策を立てるのは確かに手応えを感じます。
2. 「今」を楽しむ誘惑や、情報が多い時代
SNSや広告を通じて、楽しそうなライフスタイルや最新のアイテムが簡単に手に入る時代です。「今しか楽しめないかも」「流行ってるから」「これ安くなってるしあったら便利かも。(ポチッ)」とつい簡単に散財してしまえる今のご時世。
これを防ぐには、「自分にとって本当に必要なもの」を見極める習慣をつけることが本当に大切です。私は欲しいものやお金がかかりそうなイベント案件など、一度全て紙に書き出します。で、本当に必要か?を検討し、自分にとっての優先順位を徹底して考えるようにしています。なんなら、紙に書いて検討すること1か月、ということもあります。1か月後には欲しくなくなってることも多々あるので、以外と有効な策かもしれません。家の中がごちゃごちゃするのが嫌なので、年に2回(お盆時期と年末)に断捨離をします。すると、要らないものが毎回出てくるんですよ、不思議なことに。つまり、買ったはいいが、結局数か月後、数年後には不要判定しているということ。それを無駄にしないためにメルカリを活用しますが、売れれば良いけどゴミになってしまうこともあります。なので、余計な労力と反省のストレスを軽減するためにも買い物は慎重になりました。買い物をする前に、「これが私の人生にどう影響を与えるか?」と考えるクセは身に着けてよかったと思っています。
3. 収入と貯蓄のギャップは環境要因も大きい
収入が少ないのに支出を抑えなければならない状況は、個人の努力だけで解決できる問題ではありません。たとえば、退職金制度がない会社(うちの会社もそう)や、ボーナスが減っている環境にいると(うちの会社もそう)、いくら節約しても思うように貯まりません。
これを打開するには、「収入を増やす」視点。副業やスキルアップで収入源を増やす努力はしておくに越したことはないな、と思っています。先ほどのメルカリもその一つになると思いますし、クリーマで手作りのものを販売したり、ストアカで、今の仕事で得ている知見からお手伝いをさせてもらったりもしていますが、たまーにしか注文は入らず、またたまーにしか依頼もこないので副業レベルには程遠いですが・・ただ、何もしないよりはアンテナを張っていようとは思っています。自己防衛のために(笑)
1. 小さく始める
毎月500円や1,000円など、無理のない金額を「貯金専用」として積み立てるのは簡単な策でありながら継続出来れば意外と大きなSTEPになります。少額でも積み重ねることで「貯金する習慣」が身につきます。
私の勉強方法はアナログで全て本や雑誌を読み漁るところが根本なのですが、中でも「はじめての人のための3000円投資生活」横山光昭(著)や「貯められない女のためのこんどこそ! 貯める技術」池田暁子(著)は、貯める決意を新たにし、実践出来た私にとっては行動を変えてくれた本でした。貯金も投資も上手くいってる人には初歩的すぎる貯め方なので、参考にはならないかもしれませんが、当時の私みたいに「どうしよう。真剣にお金と向き合っていかなかれば」という自分のお金ベースの組み立て方が掴めていない人には難しくなく、実践出来そうな内容で心折れることなく参考に出来ると思います。
2. 見える化する
家計簿アプリや手書きのノートで支出を見える化することはかなり有意義です。どこにお金を使っているのかを把握することで、無駄遣い防止はもちろんですが、自分の資産全てを見える化することは本当におすすめしたいことです。私はマネーフォワードに全てのお金情報を集約しました。銀行、ゆうちょ、カード、ポイント、NISAやIDECOなどの投資類まで全てを集約して把握出来ていることが、たとえお金は少なかろうが安心材料にはなりました。どこに幾らあって、保険とかもどうなってるんだろう、などわからなくなってることが、不安を招きます。これは是非おすすめしたいツールです。また、いろんなお金や保険に関するパスワードやログインIDなども、表にまとめて置くと安心です。失念してしまったり、資料がどこかに紛れてしまったりということもしないように、面倒で手間はかかりますが、一度集中してこの作業をやっておくこと、後々自分を褒めてあげたくなりますのでおすすめ。
3. 自分に合った目標を設定する
「○○万円貯める!」という大きな目標ではなく、「○ヶ月後までに3万円貯める」など現実的なゴールを設定することで、達成感が得られます。
私も最初は投資とかやりたいけど元手がないし・・・という口でしたが、少額でも数年貯めてるとある程度の塊にはなります。それを元にして個別株などに挑戦したりするチャンスがやってきました。利益出せるかは別として、「やれる」チャンスが掴めるようにはなります。
最後に
「貯められない」ことで自分を責める必要はありません。現代の環境や社会的要因が影響していることも多いのです。大切なのは、「できる範囲で少しずつ改善していく」という前向きなマインドだと思うのです。小さな一歩がやがて大きな成果につながりますし、実行が早ければ早いほど、時間はお金に味方します。
自分を大切にしながら、ゆっくりと未来に向けた資産づくりを私も頑張りたいと思います。