アラフィフになってから、「自分の家が欲しい」と思うこと、ありませんか?
私は長年賃貸で暮らしてきたのですが、ある時これまでの家賃支払い総額を計算してみて愕然・・これだけあったら家買ってたとしたら、結構ローン払えてたじゃない!と。それに、その時までは、いつか結婚することがあればその時に家を買うんだろうな、と漠然と思っていましたが、どうやら結婚しそうにない自分に気づき、買うなら自分で「いつ」を決めないと、と思うようになりました。また、シングルなので、ゆくゆく賃貸物件が借りづらい、なども出てくるかも、という心配も。
個人的に、私は「家」が好きです。外で人に合ったり、旅行も好きですが、家の中で自分の趣味にいそしんだりして「こもる」ことも好きです。出来ることなら終の棲家に出会って、大事に家を育てる生活がしたい、と40歳過ぎて急激に思いました。これは一石二鳥好きの私の性格のせいですが、賃貸の場合、このままここにずっと住むかどうか分からないのに、この間取りに合った家具を揃えたりするのはコスパが悪い、とかグリーンが好きなので、部屋で観葉植物で癒し空間を作りたいけど狭くて出来ない、とか制約があって実践出来ずにきました。
家って「巣」ですよね。一番自分が落ち着けて快適に過ごせる空間を自由に作りたい!そこで、当時の私は「家を買う」決心をし、お金も大してなかったのにも関わらず「家を買う」決心をして、どうしたら今の経済状況でも家を買うことが出来るのか情報収集をスタートしました。
✔ 老後の家賃負担が不安
✔ 賃貸の更新ごとに引っ越しは大変
✔ 自分好みにリフォームしたいけど、賃貸じゃ無理
でも現実は、「頭金が無い」「今さら住宅ローンは無理?」と様々な不安がよぎります。
実は、アラフィフでも頭金なしでマイホームを手に入れる方法はあるんです!
今回は、頭金ゼロでも家を買うための方法と注意点をお話します。
結論から言うと、頭金なしでも家は買えます。
私も頭金無しで40代中盤で家を買いました。
なぜ買えるのか?
✔ 住宅ローンはフルローン(100%融資)も可能
✔ 少しでも金利が低い時を狙う
✔ 各種補助金や減税制度が充実(住宅ローン控除、すまい給付金など)
頭金がなくても、購入できるプランは増えています。若い頃から「家を買いたい」という思いがあった人は「頭金を準備する」という予定も組むことは可能でしょう。でもアラフィフになってから「家が欲しい!」と思い立った場合、そこから頭金を準備するとなると実際の購入がだいぶ先になり兼ねません。その時に潤沢な資産がある場合は別ですが、手元のお金を頭金につぎ込んでしまうと、何かあった時に出せるお金が無くなる不安が残ります。また、物件を見て回っているうちに良い出会いがあったとしてもチャンスを逃してしまうかも!そういう意味でも、頭金無しでの購入は、フットワーク軽く動けるというメリットがある気がします。
頭金なしでローンを組むには、いくつかの条件があります。
① 年齢制限に注意
• 多くの金融機関では、ローン完済時の年齢が80歳未満が条件。
• 例えば50歳で借りるなら、30年ローンはギリギリ。
対策:返済期間を短く設定 or 50代向けの特別ローンを利用。
② 収入と返済負担率
• 年収の25〜30%以内の返済額なら審査が通りやすいと言われている。
• 例えば年収500万円なら仮に80%にあたる400万円を手取り年収として、月々10〜12万円が目安。
対策:他の借入れ(カードローンやリボ払い)は事前に整理しましょう。
実は私も住宅ローンを組むまでは、金利のことなどあまり頭になくカードの3回は払いとかリボ払いとかひょいひょいやってました・・
でも、住宅購入をきっかけにすべて一括払いにしています。私は車を所有していないですが、高額になりがちが車の場合、そちらでローンを組んでいる人は住宅のフルローンはハードルが高くなるかもしれません。
③ 住宅ローンの種類を見極める
• フラット35(全期間固定金利)はアラフィフにおすすめ。
●ずっと固定金利という安心さ
●新築・中古・マンション・戸建てすべてに利用可。
【フラット35】リノベ、【フラット35】地域連携型などローンの内容にラインナップもある。
●保証人不要、繰上げ返済手数料不要、など
• 変動金利は月々の負担は軽いが、金利上昇リスクあり。
私はというと、家を購入した2016年時点では最低金利と言われていた時だったので金利も変動を選んでスタートしました。調べられる限りいろいろ調べての変動でしたが、急に金利が上がるかもしれないし、あとから考えたら固定にしておいた方が安かったんじゃないかとか、「もしも」を考えると思考のループに陥り、結局自分の中での「買い時」の踏ん切りがつかなくなってしまいます。ですので、腹をくくって「変動」にしました。現時点まではこの結論で良かったと思っています。
また、購入当初は金利の安いネット銀行などではローンを組めませんでした(審査が通らない)。ですので、まずはローン審査が通った地方銀行からのスタートでした。そこで数年返済を続け、「モゲチェック」という住宅ローンのシュミレーションサイトで、借り換えを検討し、今は金利の安いauじぶん銀行に借り換えしています。実は、地方銀行でローン返済1年が経ったころ、すぐにモゲチェックで他に安い金利のネット銀行いくつかをシュミレーションしてもらい、審査にもかけてもらったのですが、1年位の返済履歴では通りませんでした。ですので、4年ほど経ってから再度審査にかけてもらい、晴れてauじぶん銀行へローンを借り換えしました。当初、地方銀行の金利もまあまあ安めにはなっていましたが、ネット銀行の方が段違いで安いです。
対策:安定した返済計画を立てる。しばらく変動金利が優位な時期も続いたが、今後金利が上昇するという読みであれば固定にしておいた方が安心ともいえる。これはもう一種のかけだと思います。どこで借りるかにもよるところが大きいです。
メリット
✔ 貯金を崩さずに済む(緊急時の資金を確保)
✔ 低金利のうちに家を持てる
✔ 今の家賃と同じくらいの返済額で持ち家が持てる
デメリット
❌ 総支払額は頭金ありより増える
❌ 住宅ローンの審査がやや厳しい
❌ 諸費用は別途必要(登記費用や火災保険など)
対策:諸費用分だけでも貯めておくとスムーズ。
私の家は、中古マンションのフルリノベーション物件で築年数も相当古いです。購入を検討している時から新築は候補に入れていませんでした。住むところもそうですが、これから長くその場所に住むと考えた場合、周りの環境にも重点を置きたくて。そうなると、希望の地区だととてもじゃないけど新築なんて買えない、買えたとしても狭い1ルームになってしまいます。中古でも少しゆとりのあるスペースが欲しかったので新築案件は除外しました。
• 中古マンション×リノベーション
• 築20〜30年の中古マンションは価格が手頃。(もちろん地域にはよりますが)
• リノベーション費用込みでも、新築より安くなることも。
ただ、自分好みに一からりのベーションをするとなると意外と費用がかかります。
最近は、リノベーションした状態で売り出される物件も多いのでそれを狙うのが良いか
もしれません。
車は駐車場代や維持費もかかります。車を持たずに済む電車やバスなど交通の利便性が良
いところで探のも手。
おすすめ:築古マンション+フルリノベーションローン。
② 地方や郊外の新築戸建て
• 都心よりも、郊外や地方の新築戸建ては価格が安い。
• 地方にいくと車の必要性が高くなると思います。駐車場代がかからないメリットも。
おすすめ:地方移住支援や補助金もチェック。
③ 築浅の再販物件(リセール住宅)
• 築5年未満の再販物件は、設備が新しく価格も手頃。
• 住宅ローン控除も利用可能。
おすすめ:「築浅×割安」な物件を狙う。
5. 頭金ゼロで家を買うなら押さえたいポイント
✔ 月々の返済額は無理のない範囲で設定。ボーナス払いは考えない。
✔ 固定資産税や管理費などの維持費も計算に入れる
✔ 老後の生活費とのバランスを考える(ローン返済と年金生活の兼ね合い)
私の場合、ボーナスはスズメの涙程度なので、ボーナス時の増額返済は検討に入れていません。ただ、なるべく投資に回すように努力しています。繰上げ返済もしていないので、最終的には投資の方で増やしたお金の中から終盤に300万円位まとめて返済することを考慮して逆算しながら全体のお金の管理をするように意識しています。
ローンを組んで買う不動産は負債でもあり資産もある存在。ローン返済を続けていくなかで段々と資産にベクトルが向いていくことになります。出来れば終の棲家にしたいですが、どうにも体がいうことをきかなくなったら売却してその費用を元に残りの人生を施設などで過ごすこともあるかな、とも考えています。そのことを考えると、購入時に中古で安めに買って、売却時にその立地メリットで高く売れるところ、などを考慮して探すのも一つ材料になるかもしれませんね。
無理なく返済できる計画を立てることが、後から苦しくならないコツ!
最後に
アラフィフでも頭金ゼロで家は買える!
✔ 低金利を活用してフルローンもあり
✔ 中古+リノベや地方の新築など選択肢は広い
✔ 無理のない返済計画を立てるのがカギ
頭金がなくても、「家を買う」という選択肢はあります。
大事なのは、しっかり計画を立てること。私の場合、この選択は背水の陣でしたので生まれて初めてこんなに「お金」のことを考えたという位、いろいろ情報収集しました。でも最終的に思ったのは、ある程度の情報や、良い選択への導きは手に入れられるものの、最後の決断は「自分」ということ。その後何が起こっても、これはもう自分の責任。こういう腹のくくり方が出来ないと不意に何かが起こった時にキツくなります。誰のせいでもない地震などの天災もありますしね。なので、良いことも悪いこともシュミレーションをざっくりしました。その中で、自分が取れる許容範囲のリスクを良しとして進めてきています。今現在もローン返済真っ只中なので、リスクも進行形です。
その分、「お金」への地道さやマメさは、「マイホーム購入」をきっかけにちょっとずつでも身についてきている気がするので、自分の人生においてプラスの行動だったと思っています。そんなに広くない2LDKですが、自分の家となると掃除も楽しく、観葉植物の数もどんどん増えてます。何より居心地の良い「巣」は、私に安定をもたらしてくれているのは事実です。
「自分の家」を持つことに少しでも興味がある方、今からでも間に合います。アラフィフだからこそできるマイホーム計画を一度検討してみてはいかがでしょうか?